区議アンケートを読み解き、さまざまな意見を聞き合う(3/14報告)
2015年4月3日
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14日は政治思想が専門で、「政治家の日本語力」の著書もある信州大学教授の都築勉さんと共に、みらくるネットが実施した「区議さんに聞こう!アンケート」を読み解きました。

 

都築さんは千代田区内にも自宅があり、大学がある松本市と30年来、行き来しています。長野は過疎が問題で、77の市町村のうち半数ぐらいが消滅の危機にあり、議員のなり手もいないとのことでした。松本市は人口約20万人で文京区とほぼ同じだそうです。

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(右端が都築さん)

区議の個人名が伏せられたアンケート回答一覧を見ながら、参加者同士によるグループワークが中心でした。「このキャッチフレーズは区議が打ち出すものだろうか」という疑問の声や、「ホームページを見てください、という答えがあるが、区政はコミュニティーの身近なことを考えるものだから、生の声で伝える真摯な答えが必要で、けしからん」という意見も出ました。都築さんは「政治家は経験を積み重ねると、言葉が紋切型になる。会派・政党にしばられると特にそう。自分の言葉を持って伝えられることが大事だと思う」とコメントしました。

 

また、「達成したい施策は子ども・高齢者関連の弱者向けが多く、予想通り。ただ、バリエーションや意見の広がりが足りない。学校給食とかタバコ施策とか、ワンテーマに特化している人もいる。行政改革が1人しかいない」とも指摘。本来、「区民が抱える問題は何だと思いますか」に呼応して「達成したい施策」が出てくるはずですが、そうなっていないことも指摘していました。

ある参加者が「この人の施策はピントがずれているのでは」と指摘したことに対し、別の参加者が反論する場面もあり、さまざまな角度からの活発な意見交換がされました。

 

都築さんは、文京区では区議が政党で分かれていることに驚いていました。区議の仕事は、議会で議論することと、地域の利害を行政に取り次ぐという2つ。狭い地域の利益を代表するため、地方では政党色が付くことはかえってよくないそうです。「政党に所属すると、個々人ではなく、画一化してしまいます。狭い地域の利益の代弁より、区政全般に関心を持っているということでしょうか。このようなアンケートを読み解いていくと、区議が自身の仕事をどうとらえているかが見えますね」